【OJTだけでは危ない?】新入社員に必要な基礎研修とは

春の訪れとともに、新たなスタートを迎えた方も多いのではないでしょうか。新しい職場に飛び込むというのは、人生の中でも非常に大きな転機です。
期待に胸を膨らませる一方で、新しい環境に対する不安や緊張もあることでしょう。
慣れない業務や新しい人間関係に戸惑うことも少なくありません。
多くの企業ではOJT(On-the-Job Training)が新入社員教育の中心となっており、
実際の業務を通してスキルを習得するスタイルが一般的になっています。
確かにOJTは、現場の実務を直接学べる貴重な機会であり、即戦力として成長するためには非常に効果があります。
ですが、OJTだけに頼る教育体制で本当に新入社員が自信を持って働けるようになるのでしょうか?
業務に関わる知識や技術はもちろん、社会人としてのマナーや業界全体に関する基礎的な理解など、OJTではカバーしきれない大切な要素も存在します。
実際、多くの新入社員が
「何を基準に行動すればよいのか分からない」
「会社の方針がつかめず戸惑う」といった悩みを抱えているのです。
そこで今回は、新入社員が職場で安心して力を発揮できるようになるために欠かせない
「基礎研修」の役割とその重要性について、詳しく考えてみたいと思います。
OJTとの違いや、両者をどう組み合わせて活用すべきかといった観点から、企業の人材育成にとって今何が求められているのかを掘り下げていきましょう。
目次
OJTのメリットとデメリット
【OJTのメリット】
OJTは、実際の業務を通じて学ぶ方法であり、実践的なスキルの習得には効果があります。
リアルな状況での判断力や問題解決能力を身につけることができる点が魅力です。
また、先輩社員との人間関係や、職場の雰囲気を肌で感じることができるため、職場への適応もスムーズになります。
【OJTのデメリット】
しかし、OJTだけでは以下のようなデメリットもあります。
知識の偏り:指導者の経験やスキルに頼ることになってしまうため、その指導者の視点ややり方に偏ってしまう可能性があります。
基礎知識の不足:実務には役立つものの、業界全体の動きや企業理念などの理解が浅くなりがちです。
その結果、業務の背景が分からず、効率やモチベーションが下がることもあります。
なぜ基礎研修が必要なのか?
OJTの限界を補い、新入社員の成長を加速させるのが基礎研修です。
基礎研修は、下のようなことを目的をとしています。
1.業界を理解:業界の仕組みやトレンド、競合の情報を学ぶことで、広い視野と業務への意識を持たせます。
2.企業文化の浸透:企業の価値観や行動規範を理解することで、チームの一員としての自覚を芽生えさせます。
3.基本スキルの習得:ビジネスマナーやコミュニケーション力、問題解決能力など、どの職種にも共通するスキルを身につけます。
これらの要素は、OJTだけでは十分にカバーできない部分であり、基礎研修を通じて補うことが大切です。
新入社員に必要な基礎研修の内容とは?
下のような研修内容を用意することで、新入社員の土台をしっかりと築くことができます。
・業界の知識研修
業界の歴史や構造、最新トレンド、競合状況などを学びます。
これにより、自社の立ち位置や業務の意義を理解し、戦略的な思考を養うことができます。
・ビジネスマナー研修
挨拶、電話対応、メールの書き方など、社会人としての基本マナーを習得します。
また、名刺交換や訪問時のマナーなど、実際に業務に直結するスキルも身につけることができます。
・オンライン研修の活用
最近では、場所を問わず参加できるオンライン研修も一般的です。
自宅や地方拠点からもアクセス可能で、内容の反復学習や録画視聴にも対応しやすくなっています。
自社の研修や外部の研修、どちらもオンライン研修が可能だと時間を上手くつかえますね。
実際に働き始めたばかりの新入社員と研修をしていると、ミスをした時の謝罪の言葉が
「申し訳ございません」や「大変申し訳ございません」しかわからないというお話がありました。
確かに使いやすい言葉ではありますが、日本語にはもう少し相手への敬意をこめて謝罪の言葉を伝えることができます。
「ご迷惑をおかけして、大変申し訳ございません。」
「お手を煩わせてしまい、誠に申し訳ございません。」
「お忙しいところ、大変お手数をおかけして申し訳ありませんでした。」
そしてしっかりと謝罪をしたあと
「今後のために、対応を改善してまいります。」
「今後、このようなことがないように、事前準備を徹底いたします。」
「ご協力いただき、誠にありがとうございます。」
とプラスして言葉を伝えられるとより良いというお話をさせて頂きました。
まとめ
OJTは実践力を育てるうえで効果がありますが、それだけに頼るのは危険です。
業務の背景や業界理解、企業文化の浸透、基本スキルの習得を補うには、基礎研修がやはり必要になります。
企業としても、新入社員をしっかりと支える体制づくりが、結果として組織全体のパフォーマンス向上へとつながるのです。
新入社員の早期戦力化と定着率の向上を目指すためにも、OJTと基礎研修のバランスを見直し、効果的な人材の育成を実現しましょう。
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